23.

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そう言うと、理紫が海月の家の方向へ先に歩き出す。 あれ…、理紫、私の家、知ってた? 追いかける海月に『ほら…』と理紫が手を差し伸べてくれるから、海月はその腕へと自分の腕を絡ませた。 「海月のお父さん、穏やかに見えるけど、実は怖そうだもんな」 「……?。理紫、うちのお父さん知ってるの?」 理紫は正面を見たまま、クスッ…と笑うと「さて…ね」と意味あり気に言う。 「……?」 何かを隠している様には感じたが、海月には、さっぱり皆目、見当も付かなかった…。
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