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「サトくんじゃない、今日はどうしたの?」 「すみません。ご無沙汰してます」 理紫が砂月を抱いたまま、陽子に向かってお辞儀をする。 「こら砂月、降りなさい。…サトくんごめんなさいね、せっかく来てくれたのに、今日はお客様があるのよ」 「いえ、今日はご挨拶に伺わせて頂いたんです」 理紫の言葉で、陽子は傍らの海月に気がつく。 「みぃちゃん!えっ、じゃあ、大切な人って…」 口元に手を当て、海月と理紫の顔を見比べる。
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