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たたたっ…と砂月は一直線に理紫に駆け寄り、その足にしがみついた。 「……っ!」 5月の真っ青な空に、サッカーボールがポーンと舞い上がる。 理紫は砂月を受け止めると、そのまま守る様に後ろへと倒れ込んだ。 「い…っつ…」 「さっちゃんとけっこんして!」 トーン、トン、トン…。 ボールが地面に落ちて転がる。 「…えっ?」
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