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いきなりのプロポーズに驚く理紫に、砂月は尚も続ける。
「みんなが、けっこんするひと、きめてっていうの。けど、みんなのことすきだけど、けっこんはイヤなの」
「うん…」
「でも、おにいさんとならけっこんする!」
まだ拙い言葉を必死に紡いで伝えようとする砂月に、理紫は優しく微笑みかけた。
ふわり…と髪を撫でてやると、一生懸命だった砂月の表情がぽやんとなる。
「砂月っ!」
その時、陽子が2人の側に駆け寄ってきた。
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