23.

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その言葉を聞いて、砂月の表情がパァ…っと明るくなる。 「いいの…?」 「…約束する?」 理紫が出した小指に、砂月は飛び付く様に自分の小指を絡めた。 指切りの途中で、理紫は、会話がよく聞こえないながらも見守っていた陽子に振り向き「友達になっちゃいました」と伝える。 「本当にすみません。お邪魔をしてしまった上に、この子のお話に付き合って頂いて…」 「いえ、こちらこそ楽しかったです」 『…ねっ?』笑いかける理紫に砂月もニコッとする。 そしてまた、理紫は陽子の方へ向き直って、 「自己紹介させて下さい」 と言うと、自分の名前と、ここら辺りでは通りが良く、信用のおける自分の大学名を告げた。 そして最後に、 「ついこの間まで、この近くの青塔高校に通っていました」 と、付け加えると、 「あら…」 陽子が青塔高校と聞いて反応する。
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