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「うん…、今日はサトシくんは海月とお付き合いしてるという事で挨拶に来てくれたんだったよね」
しん…とした中、口火を切って話し始めたのは誠一だった。
「はい…」
はっきりと返事に海月はドキリとするが、理紫がクスッ…と笑ったのを見て「どうしたの?」と聞く。
「すみません、その前にさっちゃんを…」
言われて砂月を見ると、泣き疲れてしまったのか、四肢を投げ出し全身を理紫に預けて眠ってしまっていた。
「ごめんなさいね」
陽子がふふっと笑いながら理紫の側に寄ると、砂月を受け取る。
部屋を流れる空気が、少し柔らかくなった…。
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