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それには…!
パタパタと廊下を抜け、バタン…とリビングのドアを開ける。
「理紫…っ」
何事かと2人が海月を見るが、海月はそのまま構わずにソファーに座る理紫の方へと向かい、その傍らの床に膝をついた。
「どうしたの?」
海月の方に向き直り、優しく声を掛けてくれる理紫の手に、海月はそっと自分の手を添える。
これは、私から言わなくちゃいけない事…。
「理紫…」
「…ん?」
海月はコクッ…と息を飲むと、一息に言う。
「3年間、時間を下さい」
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