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「君達の話を聞くには、3年後に一緒になりたいという事でいいのかな?」 「…はい」 口元は穏やかな笑みを浮かべているが、その目は厳しい。 …当たり前だと理紫は思う。 誠一から見れば理紫は、叶わないかも分からない夢を持つ、ただの学生でしかない。 そんな奴に今の時点で、大事な娘をやると言う訳にはいかないだろう。 だから、誠一の次の言葉を聞いた理紫は少し驚いた。 「分かった。それなら、その様にこちらでも考えておくよ」 「…ありがとうございます」 けれども、それで済む訳がない事は分かっている。 その先の言葉を、理紫は真剣な面持ちで待った。 そんな理紫を見て、誠一が目元を緩める。 「そんなに固くならなくてもいい。私は海月の事を1番に考えて、自分の親御さんよりも先に話をしに来てくれた君に、誠意を感じているよ」 「……。」 「…先程、話をしていて分かった。私達に反対されたら、最悪、海月の為に君は、君のやりたい事を諦めるつもりで来たのだろう?」
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