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ーーーお父さん、それは…。 許してくれたの? 「…ありがとうございます」 理紫がソファーから立ち上がり、誠一に深々と頭を下げる。 「いや…、理紫くん、まだ早いよ。私は今日は返事はしないから」 「いえ、それでも…」 理紫は次に言う言葉に詰まる。 正式に了承を得た訳ではないのだから、在り来たりの言葉は言えない。 「どの様な結果になっても…」 理紫は一生懸命に言葉を選んだ。 「3年後には海月さんを幸せに出来る状態にして、その時こそ、必ず頂きに参りますから」 少しだけ、挑むような言い方になってしまったのは、父親として大きいこの人への敬意だったのかも知れない。 誠一は「待ってるよ」と一言言うと、ニッコリと理紫に笑いかけた。
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