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『教えて…?』
理紫がそんな事を考えているとも知らず、海月は耳元で内緒話をする様に囁かれて、恐る恐る顔を上げた。
艶めいた瞳と視線が絡む…。
その瞳に吸い込まれる様に、海月は自分の思いを零していた。
「…嫌、だったの」
「ん…」
「理紫が他の女の子と居るのを見るのがつらかっ…、ン…ッ」
自分から聞いてきたくせに、海月に最後まで言わせないで、理紫がフワリと口唇を重ねてくる。
ゆるゆると口唇を噛まれ、あまい舌先で捕らえられてしまうと、海月は先程冷えてしまった指先に血が通っていくのを感じた。
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