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「…で、ここまで来て、アンタが俺に何んの用ですか?」
ロッカールーム脇の廊下で待っていたのは、やはり葉山コーチと何故か…。
「桐谷……、サン」
「お前なー…、そんな嫌々ながらにサン付けすんなよ」
「…じゃあ、付けなくてもいいんですか?」
理紫の氷が張りそうな笑みに、葉山が「まぁ、まぁ」と宥める。
「恭、お前もやめろよ。理紫と話がしたいから連れてけって言ったのお前だろ?」
そう言うと、こちらに向き直って、
「試合見せてもらったよ!大活躍じゃないか!」
と、理紫の背中をポンポンと叩いた。
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