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意味有り気に微笑みを深めるその表情は、造りの整い過ぎている分、迫力めいたものを桐谷に感じさせる。
「…どういう事だ、それは」
「俺…、ずっと《レヴァン》で、やりたかったんですよね」
「…な…に?」
桐谷の瞳の色が変わる…。
「だから、そういう事です。《横浜》は、監督経由で練習会に誘われて、何回か参加して、気に入っては貰えたみたいだったんですけど、ずっと悩んでたんですよ」
ダン…ッ…!
「悩むこっちゃなかったろうがっ!」
「恭…っ!」
壁を叩く音と止める葉山の声。
「《横浜》だぞ、《横浜》っ!毎年優勝争いしてて、日本代表だって抱えてる!そこがお前の希望通り、卒業まで待つって言ってたんだろうがっ!欲しかった教員免許だって取ってから、いきゃあ良かっただろうがっ!」
ゼイゼイと息巻く桐谷に、理紫は目を瞠ると呆れた声を出した。
「…アンタ、何んでそんなに熱くなってんです?」
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