始まりの唄が、聴こえる。
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さやの返事を予想していた僕は、それだけ、答えておく。 いつだって、そうだ。 いや、いつだってそうだった訳じゃない。 あるきっかけから、さやは、母親に対して関心を示さなくなった。 おばさんについて何を質問しても「知らない」「わからない」「気がついたらいなかった」「多分いると思う」大抵これしか返ってこない。
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