大嫌い

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自分の教室に向かう途中、 真白の教室を覗くと、 真っ先に目に映るのは大好きな真白の姿。 せっせと今日配布されるプリントを列の人数ずつに分けている。 そういう几帳面なとこも可愛く見えてしまう俺はよっぽど重症なんだろう。 手伝おうかと声を掛けようとしたとき、 晃一「今日もストーカーに精がでるなぁ?里希クンよぉ。」 苛立ち半分。殺意半分で顔を歪ませた俺をニヤついた顔で見るのは やはり大嫌いなあいつで。 今日ばっかりは本気でカチンときたぞコノヤロー いや、いつでもカチンと来てるけども。 里希「誰がストーカーだコラ。それを言うならてめぇのがよっぽどストーカーだろーが。俺が行くとこ行くとこ来やがって。あー、アレか。お前俺のこと好きなのか。だからしょっちゅう俺の目の前に、わざわざ構って貰おうと犬みてぇに来るんだろ?でもごめんねー。俺ソッチの趣味はないの。他をあたってねー。」 精一杯の誹謗中傷を込めて言ってやる 晃一は俯いていて、表情は読めない。 どうだ。怒りで何も言えんのか。くはははははは← 心の中で魔王の様な高笑いをしていると晃一がふいに顔を上げた。 それも、真剣な顔で 晃一「・・・悪ぃかよ。」 ・・・・・・・は? 里希「は?」 心の声がそのまま出てしまった。 晃一「てめぇが好きで、悪ぃかよ。」 ・・・・・・・・・・・・は? いやいやいやいやいやいやいやいや・・・ ・・・・・・・・・は? 里希「ちょ、お前、頭おかしーんじゃねぇの?」 俺は苦笑いしながら1歩後退する 晃一「そうかもな。」 不敵な笑みを浮かべ、1歩前進する晃一。 おいおい・・・マジかよ。 晃一「こんな憎たらしい馬鹿を、好きになっちまったんだからなァ・・・?」 、
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