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もしかしたら
純は
気がついているかもしれない。
純は何も言わなかった。
そしてゆっくり私を抱き寄せた。
確認するように
何度も
何度も
繰り返す愛の言葉。
私はこの人を
傷つけてしまった。
いつも体を丸めて
自分を慰めるように
眠る彼を
傷つけた。
今できるのは
彼が安心できるように
抱きしめるだけ。
だけれども、
私には彼を幸せにすることも
その資格もないのかもしれない。。。
犯した過ちも
受けた傷口も
塞いでも、消えることはなく
その夜から
鏡ごしの純の表情を
思い出すのだ
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