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「なぁハゲ。最近視線を感じるんだが」
「誰がハゲだ!坊主と言ってくれ!」
学校の昼休み。
弁当を食べながら幼馴染みである悪友、和田桂馬に相談した俺、南野修はいつも不意に感じる視線の事を聞いていた。
「お前、何か知らないか?」
「視線って、いつもチラチラ見られてるだろ?」
「誰からだ?」
「おまっ、気づかねーのかよ」
ハゲ……桂馬は周りを見渡し「ハァ~」っとため息を吐いた。
不思議に思い俺も周りを見ると、クラスの女の子達が顔を赤らめ弁当を食べていた。
確かにチラチラとこっちをみているが……。
何でだ?
「お前鈍感にも程があるぞ?」
「はあ?何の事だ?」
「まあ、お前には一生分かんねーだろうな」
そう言い桂馬は再び弁当を食べ始めた。
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