第八章

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      病院を出る時には雨は小降りになっていた こんな雨が降らなきゃな…… 俺は梢を家まで送ってから帰宅の途についた     考え事なんて普段あんましないんだけど…… まさか双子の妹がいるなんて……全く知らなかった 俺が知ってた彼女は霧島華那の事だったんだよな…… 梢が文通の内容を事細かに 知ってたって事は、 かなり読んだんだろうな。 まぁそれを言い出せないのも わかるけど。 けど 自分の手紙を勝手に読まれていたんだから…… いい気分じゃないな。 でも華那は昏睡状態、 梢も交通事故にあっちまったし 「あぁ、もう! 何がしたいんだよ、俺は!」 頭がこんがらがってきたので俺はふとんを頭からかぶった。
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