『a letter from』

第十章

「ホントはこっちに引っ越してきた時、すぐに連絡したかったんですよ～」

なんで出来なかったとかそんな事を尋ねる程、俺は無神経じゃない

「それで、学校とかどうするの？」

まさか桜南にでも来たりするんだったら今期二人目の転校生、
それも一人目の双子の妹……

また学校が騒がしくなるのは必至だな

とか思っていたんだが
「あ～学校ですか、
どうなるんでしょうねぇ……」

「どうなるんでしょうって……
行かないの？」

「どうなってるのかなぁ
う～ん……」

華那ちゃんはわからなそうな仕草を見せた。