第十章

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そのまま話しながら見慣れた近所を歩く。 そうだよな……華那ちゃんがホントに文通していた相手だったんだし、話が尽きるなんて事はない訳で…… 「夢人さん?」 「あっ……ごめんごめん」 考え事をしてホントに周りが見えなくなるもんなんだな 「あの…明日も……」 「明日?」 少しだけ目線を下に傾けて 「はい……明日も、また話し掛けても、いいですか?」 そんな事を上目使いで言われた ……可愛い。 華那ちゃんは双子の妹だし やっぱ梢に似てるな。 とか無意識で見とれていた 「あの、夢人さん……そんな見つめないでくださ、い……」 「あ……ご、ごめん!」 お互い頬が赤くなったのがよくわかった 「それで……あ、明日もいいですか?」 「うん。いいよ」
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