第一章

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と言うより 俺が恋愛対象になる事などほとんどなかったから “わからない”というのが正しいのかもしれない 「………ね……」 俺に超能力など備わっている訳でもないし……そういえば瑠海がなんか言ってたっけ? 「………ねぇってばぁ~」 あれ?覚えないの?だっけ…… 「夢人!」 「はい!!!」 しまった……全く周りが見えていなかった。当然瑠海にも全く気付いていなかった 「も~~、夢人!聞いてる?」 「いや悪い……ちょっと考え事……」 「じゃあさ……」 瑠海の顔が笑みを――さっきまでとは違う――浮かべた。 それは何かを企んでいる表情 「な、なんだ瑠海……何を考えてる?」 俺は恐る恐る尋ねる。 「大丈夫だよ!後でわかるって~~」    
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