第二章

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「霧島……さん?」 今更思い返すまでもない。 『Dear K.kirishima』 知らない訳がない……けど疑問が二つ。 果たしてそれは文通をしているキリシマなのか? ……だとしてもなぜこいつが知っている? 「どうやらビンゴだな」 「!?何がだ……」 「彼女の事、知ってんだろ? 顔がそういってるぜ?」 そういって鹿島は嘲笑を浮かべ教室を出ていった…… (あいつ……何を知ってんだ) 「夢人?大丈夫?」 俺は瑠海に答えずただ黙っていた……。       「悪い、瑠海。今日は帰る」 「夢人、大丈夫なの?」 「まぁな」 (瑠海はさっきの事を不用意に聞かない、それが瑠海なりの優しさかな……) 「悪いな……瑠海」     今日は一人で帰った方が良さそうだからな……
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