第六章

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幼い頃はよくこの高台に来たらしい。 俺にもその記憶は……なんとなくある 確か、たきちゃんとか呼んだような記憶がある近所の女の子と一緒に。 高台にある木にのぼろうとして落ちたり。 鬼ごっこをしていて高台から転げ落ちそうになったり。 秘密基地を作ったり。 夜星を見たままずっと寝てしまったり。 子供の頃の記憶はこれくらいしかまともに覚えていない…… 確か、引っ越したんだっけ? ……いけない、忘れた 「よっと。」 芝に寝転んでいた体をおこし 腕時計に目をやると…… 「なっ!?もうこんな時間かよ……早く帰らないと」 いくら家が近いからといっても時間過ぎていれば関係ない…… かなりここにいたみたいだ。 よくあるんだよな……星を見てたりするとあっという間に時間が過ぎていったり 「って、早く帰らないと」 少しだけ駆け足で家路についた
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