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……俺は軽く自分を嘆いた
いくら考え事をしてたからって
まさかカバンを忘れるとは……
「まさかなくなってるとかいうのはないよな……ありませんよね?」
返ってくるはずもない不安を口にしてみた。
そう思うと高台へ向かう足取りも自然と早くなる
坂を上がり数段の階段を跳び越え、高台に着いた。
すると、目に飛び込んできたのは……
「……すごいな。さっきは気付かなかったけど……今日って満月だったんだ。」
さっきはちょうど木に重なっていたみたいだが、今はそれが思わず口に出る程くっきり見える。
「綺麗だよね~~澄んだ星空に浮かぶ満月なんて~~」
「!?」
その頃
梢は今までの手紙を読み返し、どうしようもない溜息をついた……
『Dear K.kirishima』
という必ず書かれた一文を見つめながら……
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