第六章

11/16
前へ
/170ページ
次へ
「……たきちゃん?」 「やっぱり“たきちゃん”って呼んでたんだ~~“ときちゃん”と間違えてたんだ……」 悪い、まだ状況がいまいちわからない…… あの頃の“たきちゃん”が今 目の前にいる瑠海だったって事……か? 「……ホントに忘れてたみたいだね、も~~」 「全然わからなかったよ……」 まだいまいち把握しきれていない 「もうわかったでしょ?」 「ん?まぁ……あれ?」 「どーしたの~~?」 ようやく理解できてきたが さっきのは記憶は確か途中、 なんの約束をしたのかどうしても思い出せない…… 「それで……満月の約束って、なんだっけ?」 「夢人~覚えててよ~~!」 少し怒っている瑠海の顔が僅かに赤い……ように見える。 なんせわずかな月明り程度しかないからな……あんま表情が見えない 「そ、それより……月でも見ようよ」 「まぁずっと立ってるのもなんだしな……」
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2074人が本棚に入れています
本棚に追加