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少し放心状態の俺……
幼い俺はそんな約束していたとは……
唇を離した瑠海は
指でまだ残る温もりを拭い
「ファ、ファーストキスなんだからねッ!!」
とか言って逃げるように走っていった
そりゃどっちの台詞なんだか……
「ふぅー………。」
段々頭が働くようになればなる程心臓が高鳴り
唇に指を当てたくなる。
しかし、瑠海が……
俺の幼馴染みって事か……
一言いえばよかったのにな……
これも“運命”って奴なのか?
………。
……自惚れるなよな、俺
なんで今日はこんなに寒いんだ?と思う気温だが体は火照ったままであまり寒さを感じない
「さて、早いとこ帰るか……」
瑠海に潰されたカバンを手に
駆け足で高台を後にした……
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