第六章

15/16
前へ
/170ページ
次へ
少し放心状態の俺…… 幼い俺はそんな約束していたとは……   唇を離した瑠海は 指でまだ残る温もりを拭い 「ファ、ファーストキスなんだからねッ!!」 とか言って逃げるように走っていった そりゃどっちの台詞なんだか…… 「ふぅー………。」 段々頭が働くようになればなる程心臓が高鳴り 唇に指を当てたくなる。 しかし、瑠海が…… 俺の幼馴染みって事か…… 一言いえばよかったのにな…… これも“運命”って奴なのか? ………。 ……自惚れるなよな、俺 なんで今日はこんなに寒いんだ?と思う気温だが体は火照ったままであまり寒さを感じない 「さて、早いとこ帰るか……」 瑠海に潰されたカバンを手に 駆け足で高台を後にした……  
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2074人が本棚に入れています
本棚に追加