第七章

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「もちろん!」 威張るな、親指を立てるな。 「だって夢人と梢ちゃん傘持ってるでしょ? 二本あれば足りるでしょ~~」 「……俺達が先に帰ってたらどうする気だったんだ?」 「うちのクラスの傘立てにいい傘があるんだよね~~」 「……頂戴する気だったのか」 俺達は教室を出て昇降口に向かう 瑠海が傘を頂くとこだったとか 鹿島の事とか そんなのは今どうでもいい。 ……いや、よくないが 今、普段いまいち上手く稼働しない頭をフル回転しなきゃいけない。 傘は俺と梢のが二本、 人数は俺と梢と瑠海の三人 つまり、 いつかのアトラクションの再来である。
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