第八章

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夢人がずぶ濡れで家に帰ったのはそれから少したってからだった。 「た、ただいまぁ……」 「ほら、あんたに電話だよ」 この格好で帰っていきなり子機を渡されても…… 「時村さんから。」 「えっ、瑠海が?」 そうか……携帯は濡れないようにバックの奥底にいれたんだっけ。 何も知らない俺はそんな事を呑気に考えながら 親から子機を受け取る。       次の瞬間、 電話機から瑠海の叫びともいいがたい声が飛び込む 「夢人!こ、梢ちゃんが……」  
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