平和になってみれば、意外と人は協力しなくなるもの

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あいさつも終わって、取り敢えず前を向いて担任教師の方を向くと、後ろからカイリの小さな声が聞こえた。 「さっきの《フレイムスフィア》凄かったな」 「え!?」 咄嗟に振り向いたが、なんかカイリのやつ口笛吹いて窓の外を眺めていた。 「・・・・ま、いいか」 いいやと再び前を見て担任教師・・そう言えば名前をいまだに聞いていない、いや聞いたかもしれないが覚えていない。 そんな担任教師の話を聞く。 「えぇと、転校生の火野村くんには突然でものすごい急なことだと思いますが、今日は予てより予定していた使い魔の召喚と魔装武器を作ってもらいます」 「・・・・・」 うん。ホントに突然だな。 そう言うのって普通連絡してくれるものではないか? 魔装武器にしてもそうだが、使い魔の召喚なんて思いっ切り体調管理とか準備が必要になることなのだぞ!? しかも、隣の席の麗佳は「あはは~ドンマイ♪」などと笑みを浮かべている次第だ。 「これから中庭に移動して担当の先生に指導してもらいます。幸いにして今日は晴天ですし良い感じにリラックスしてできるとおもいますよ♪」 先生はそう言って教室を出て中庭に移動を始めた。 「あー、えっと、麗佳、使い魔の召喚ってマジでやるの?」 「うん♪マジのマジだよ。あ~、でも火野村くんの場合は今日が初登校なワケだから別の日ってなるかも知れないよ?わかんないけど」 「わかんないけどって・・・いや、まぁ、別段今日の体調とかは全然問題ないけど・・」 中庭までは数分もしないでついて、そこには一人の男性教員らしき人がいた。 「よーし!お前ら集まったなぁ!今日は前から言っていたように使い魔召喚するからなぁ!!気合入れていけよ!」 大きな声で耳が痛いほどだ。 ほかの生徒を見ても耳をふさいでいる生徒なんかもいるくらいだ。
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