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「あの先生マジで声でかいんだよな」
「いつもああなのか?」
いつのまにか後ろにいたカイリの呟き半分無意識に返事をしてしまった。
「あの先生、て言うか総次郎っていうんだけど・・・所謂熱血系の先生ってやつでさ、まぁ実力は本物みたいなんだけど」
総次郎・・・って思いっ切り呼び捨てで言っているが良いのだろうか?
まぁ気にしない方向でいいや。
先生は全員に聴こえるようにどんどん話を進めていく。
「それじゃまずは使い魔の召喚からやっていくぞ!この使い魔の召喚はこれからの学生生活、そしてこれからの人生でとても大事なモノとなる!しっかりとやるように!!」
そのままどんどん話を進めていき、さっそく召喚をするところまで来た。
召喚の方は任意の順ということになっているが、殆ど先生が出席番号で呼び出していく。
「それじゃ、最初のやつからいくぞ!!」
「あ、はい!」
と総次郎先生に呼ばれた男子生徒A・・・あとで名前を覚えないといけないな。
とにかく、男子生徒Aが先生の前までいき、先生が用意していたであろう使い魔の召喚用の魔法陣の上にのる。
・・・あの魔法陣。
なんていうか、簡略化されているな。
あまり魔法陣に詳しいワケじゃないが、正式なモノとはまた違うみたいだ。
「・・・火野村、あの魔法陣見てどう思う?」
「・・・・カイリか」
内心ビビった。いきなり思っていたことを言われたまぁビビるだろう?
別にビビリってワケじゃない。
「・・まぁ、なんていうか、あれで良いのか?」
「答えになっていない気もするけど、やっぱり解ってるんだろ?」
「簡略化されていることか?」
「さすが」
ニヤリとした顔をするカイリ。
いまの質問からしてカイリもあの魔法陣が簡略化になっていることに気が付いているんだろう。
「でも、普通召喚の陣ってもっと、こう・・」
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