平和になってみれば、意外と人は協力しなくなるもの

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「う~ん、そうだね♪一応適正試験も受けてもらったけど、キミの実力がどれくらいかみんなに聞かせてあげるのもいいかもね♪」 先生がこういうが、実力、出して良いのか? 出しちゃって良いのか?本当に? 「さぁ♪やってごらん」 「・・・はい」 というか、見せるからやってごらんに変わっているが・・・。 「んじゃ、俺の最大の魔法をお見せします」 まぁお見せしますと言ったが、お見せできる程度のものなのだ。 「・・・・《フレイムスフィア》」 右手に浮かぶソフトボールより一回り大きいくらい、バスケットボールより小さいくらいの炎の球が浮かび上がる。 炎といっても右手にそれほど熱は感じない。 炎系統の魔法を使うものは炎に対してそれなりの耐性が付くのだが、これはそう言ったことではなく、自分の手元、その上でコントロールしている分には害がないくらいの熱にしてある。 基本この術は敵・対象物に投げつけて使う術なので、手から離れると同時に本来の熱を取り戻すのだ。 どうだこの術!この繊細なコントロールと精密な球体維持。 この術を見る生徒一同。 どうだ!!みんなの歓声が待ち遠しい・・・のだが、 聴こえるであろう歓声が全くない。 「・・・・・え?まさかそれが一番強い魔法?」 「ん、そうだけど」 「・・・・・」 最初に質問してきた男子生徒Aは唖然としていた。 「というか・・・何故にみんな唖然!?」 というかホントにみんなだ。 俺の実力をしっているだろう先生すら唖然としていた。 「なん・・・だと!?」
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