黒×紫

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2012年5月9日。 俺の、31回めの誕生日。 まぁ、それなりに旨い飯食ってケーキも食って。 今は、リビングのソファーで二人まったりしとる。 『‥なぁ、ヨコ?』 「んー?雛、どないしたん?」 『俺な、つくづく思うねん。〝ヨコが俺の恋人でよかった〟って』 「ふは、いきなり何したん(笑)」 『俺、最近よう思うねん。〝俺の恋人がヨコ以外だったら、どうなんやろ〟って』 俺の肩に頭を乗せたまま、ぽつりぽつりと話す雛。 酒を飲んだからか、ほんのり顔が赤くなっている。 「へぇ‥。ほんで?」 『色々考えてみるとな、やっぱり、ヨコ以外はあんまナイな‥って思うねん』 「ん、何でなん?」 『他の奴も‥ええ奴やねん。やけどな、ヨコ以外は全然しっくりこぉへんねん。‥何でなんやろな?』 「何で、って‥。愚問やわ。そんなん簡単やん」 『なんでぇ?』 「事務所に入所した時から、俺らは一緒になる運命やってん。それ以外考えられへん」 『えー?(笑)ヨコ、酔ってるん?(笑)』 「いや、雛よりは酔ってへんわ(笑)」 さらっと言ったはいいものの、後になって恥ずかしくなってきよった。 『ヨコ、顔真っ赤やでぇ?』 「うっさいわ!//」 『‥纏めると、俺のパートナーはヨコ以外ありえへんって事やんな?』 「‥まぁ、そういう事や」 『‥ヨコ、誕生日おめでとぉ』 「今日通算5回めやで、その言葉」 『別にええやん。プレゼント、何欲しい?』 「‥雛でええよ」 『〝で〟って何やねん〝で〟って』 「‥間違えた。雛がええ」 『もー、しゃーないな。特別やで?』 「特別も何もほぼ毎日頂いてー‥」 ちゅ‥、 『‥はい、召し上がれ?』 「‥遠慮なく。頂きます」 May 9th You Yokoyama HAPPY BIRTHDAY!! -END- あとがきという名の反省→
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