217人が本棚に入れています
本棚に追加
2012年5月9日。
俺の、31回めの誕生日。
まぁ、それなりに旨い飯食ってケーキも食って。
今は、リビングのソファーで二人まったりしとる。
『‥なぁ、ヨコ?』
「んー?雛、どないしたん?」
『俺な、つくづく思うねん。〝ヨコが俺の恋人でよかった〟って』
「ふは、いきなり何したん(笑)」
『俺、最近よう思うねん。〝俺の恋人がヨコ以外だったら、どうなんやろ〟って』
俺の肩に頭を乗せたまま、ぽつりぽつりと話す雛。
酒を飲んだからか、ほんのり顔が赤くなっている。
「へぇ‥。ほんで?」
『色々考えてみるとな、やっぱり、ヨコ以外はあんまナイな‥って思うねん』
「ん、何でなん?」
『他の奴も‥ええ奴やねん。やけどな、ヨコ以外は全然しっくりこぉへんねん。‥何でなんやろな?』
「何で、って‥。愚問やわ。そんなん簡単やん」
『なんでぇ?』
「事務所に入所した時から、俺らは一緒になる運命やってん。それ以外考えられへん」
『えー?(笑)ヨコ、酔ってるん?(笑)』
「いや、雛よりは酔ってへんわ(笑)」
さらっと言ったはいいものの、後になって恥ずかしくなってきよった。
『ヨコ、顔真っ赤やでぇ?』
「うっさいわ!//」
『‥纏めると、俺のパートナーはヨコ以外ありえへんって事やんな?』
「‥まぁ、そういう事や」
『‥ヨコ、誕生日おめでとぉ』
「今日通算5回めやで、その言葉」
『別にええやん。プレゼント、何欲しい?』
「‥雛でええよ」
『〝で〟って何やねん〝で〟って』
「‥間違えた。雛がええ」
『もー、しゃーないな。特別やで?』
「特別も何もほぼ毎日頂いてー‥」
ちゅ‥、
『‥はい、召し上がれ?』
「‥遠慮なく。頂きます」
May 9th You Yokoyama
HAPPY BIRTHDAY!!
-END-
あとがきという名の反省→
最初のコメントを投稿しよう!