715人が本棚に入れています
本棚に追加
うわ、また強烈にB級だな。
竹籠全く関係ないし、ゾンビ化する意味もわからない。
なんでもかんでもゾンビにしちゃえばいいから、B級映画って得だわ。
……まあ、一応観ようとは思うけれども。
長谷川 初夏29歳。
自他ともに認めるサブカル女子だ。
ちなみにサブカル女子というのは、自分の世界やこだわりを持ち、サブカルチャー(主流の文化に対する、少数派に支持されている娯楽・趣味文化)に興味を持つ女子のこと、らしい。
女子と自称することくらい許して頂こうか。
一人暮らし歴8年。
彼氏いない歴8年。
一人で生活するのも、随分板についてきた。
電球交換だってお手の物だし、ゴキブリだって殺せる。
暫くは豆とチューハイがあれば生きていける今日この頃だ。
友達の中には、チラホラと結婚をした人達が増え、子供が産まれたなんて吉報が届くこともある。
それに対して焦ることすら通り過ぎ、恋とか彼氏とか、そういう甘い響きすら、なんだかもう面倒臭くなってしまった私。
それはやっぱり、脳みそがサブカルに侵されてしまったことによるものだろうか。
とにかく私は、毎日が楽しくて仕方がない。
B級カルトムービーを観て、ブログに評論家きどりの感想をのせたり、怪しい本屋に通っては、鳥海先生の本や画集を買い漁ったり。
小さなライブハウスで行われる、まだブレイク前のバンドのライブに行ってマニアぶったり、仕事帰りにふらっとクラブに寄ったり、そんな自分に酔ったり。
まとまった休みには、お寺巡りが目的の一人旅をしたり。
独りで居たって、楽しいことは山程ある。
もちろん強がりなんかではない。
「……いや、強がりだよ」
最初のコメントを投稿しよう!