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酒を飲みつつ結論は出た
ただ寝るだけやて
「どっか連れてかんでええの?」
「そんな気力ないわ」
ぶっ通しで仕事をしてきた俺たちにはどこかへ出かける行為はきつかった
俺は黙って頷いた
となると…
「預かってもらうか?」
「何でやねん!」
「貴一おったらゆっくり寝れへんちゃうの?」
「おとなしゅうしとるやろ、ええやん預けんでも」
会話を聞いた貴一が
ぬいぐるみとじゃれていた手を止め口をぱっと動かした
「うちにいる!ぼくうちにいる!」
「おん、わかったから」
「もりきちゃんのとこいかない、ぼくじゃましない」
「おとなしゅうしとけるか?」
「うん!」
「じゃ決まり、もう寝るぞ」
井本は貴一をひょいと持ち上げて立ち上がり、ベッドに寝かせに向かおうとする途中で言った
「貴一寝かしつけるからそこ片付けといてや」
「えーめんどいわ~…」
「貴一に本読ます気力あるんか?」
だるそうに答える俺に井本が突きつけるように言い放つ
「いや…こっち片付けるわ…」
本を読ませんと寝ない貴一を寝かしつけるのはきついと思った俺は素直に従った
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