マイナス、1

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今、何時なんだろう。 休日は目覚まし時計をセットしないで、思う存分眠ることに決めている。 もともと、どちらかというとインドア派。 だから午後から1日がスタートしたって、余程のことがない限り後悔しない。 白い遮光カーテンの隙間から細く射し込む一筋の陽光が、早く起きろって厭味を言ってるように感じて、渋々ベッドを脱出した。 「……ったぁ…。」 昨日は失笑しく(おかしく)なるくらい泣いた。 気持ち悪くなる寸前まで飲んだ。 そして、予定通り強烈な頭痛があたしを襲っている。 1人で飲むなんていつ振りだったかな…。 友達に連絡してガールズトークをしようかとも思ったけど、周りは幸せな恋愛真っ最中なのに気付いて、携帯の電源を落とした。 冷蔵庫から100%のオレンジジュースを取り出して、お気に入りのグラスに注ぎながら、今日は何をしようかと考える。 先週の今日は、航太とドライブして… 止めた。航太のことなんか考えたって無意味だ。 その証拠に、心の恋愛の部屋が空っぽになっているのに、不思議と寂しいとかそう言った類の未練がましい気持ちがない。 こういう時は、ショッピングでもして気分転換しようかな。 ビタミンたっぷりの色をしたグラスの中を、渇いた喉に流し込んだ。
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