キズノテアテ

4/22
前へ
/24ページ
次へ
まぁ…当たり前だな。 抱きついてきてるし。 みんな楽しんで見てるけどね。 唯を見ると軽く泣きそうな顔だ。 「ほら唯、帰るんだろ?行こう」 唯の手を握って教室を出て 玄関に向かう。 「あ…駿ちゃん、みんなの前で…ぎゅうってしてごめ んなさい…」 泣きそうなのが伝わるくらい 震えた声で謝ってきた。 「バカ唯」 涙をいっぱい目に溜めて 俺を見る姿が子犬に見えた。 廊下なのも関係なしに 唯の額にキスをした。 『キャー!キスしてるっ』 『嘘ーっ』 当然、周りは騒ぐわけで… うるさい。 .
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加