キズノテアテ

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俺が暴走族に入っていた頃 毎日のように違う族と喧嘩していた。 喧嘩が弱いわけではないが 1つも怪我なし、なんてことは 無理で毎日怪我をしていた。 ある日、俺が屋上で眠っていると 唯が寝ている俺の怪我の傷の手当てを してくれていた。 「勝手にごめんなさい…。傷凄かったから見ないフリ が出来なくて…」 その時、唯に一目惚れした。 恋なんかしたことない。 真面目に恋愛なんて俺には 有り得ないと思っていた。 「名前、何?」 愛想がなく冷たい喋り方に 慣れていた俺の言葉はきっと唯を 怖がらせたかもしれない。 「葉山唯人です」 でも唯は嬉しそうに笑って手当てをしてくれた。 それからは雨の日以外は 毎日屋上で唯と過ごした。 唯はいつも可愛くて俺を夢中にさせた。 .
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