84人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が暴走族に入っていた頃
毎日のように違う族と喧嘩していた。
喧嘩が弱いわけではないが
1つも怪我なし、なんてことは
無理で毎日怪我をしていた。
ある日、俺が屋上で眠っていると
唯が寝ている俺の怪我の傷の手当てを
してくれていた。
「勝手にごめんなさい…。傷凄かったから見ないフリ が出来なくて…」
その時、唯に一目惚れした。
恋なんかしたことない。
真面目に恋愛なんて俺には
有り得ないと思っていた。
「名前、何?」
愛想がなく冷たい喋り方に
慣れていた俺の言葉はきっと唯を
怖がらせたかもしれない。
「葉山唯人です」
でも唯は嬉しそうに笑って手当てをしてくれた。
それからは雨の日以外は
毎日屋上で唯と過ごした。
唯はいつも可愛くて俺を夢中にさせた。
.
最初のコメントを投稿しよう!