この気持ちに名をつけるなら、それは。

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生徒会室を出た後、すぐに崩れ落ちた体を支えてくれたのは、なぎちゃんだった。 「っとと、セーフ!ですね!・・隊長、よく頑張りました!」 ニカッと笑うなぎちゃんの笑顔に安心してしまったのか、そのまま僕は気を失ってしまった。 ────真っ暗な中で、幸せそうに笑う貴方の隣は、僕じゃなかった。 胸が張り裂けそうなくらい痛かったけど、貴方が幸せそうに笑うなら ・・・貴方の幸せそうな笑顔が見られるなら 僕は、この気持ちに蓋をして応援するよ。 この気持ちに名をつけるなら、それは。 END
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