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「そこの君~!まーちーなーさーいー!」
俺が逃げる様に駆け出した途端叫びながら追いかけてくる変な人。
ってやっぱり俺かよ・・!?
自分の気持ちがぐっちゃぐちゃなこんな時に変人に絡まれるなんて、俺ツイてなさすぎだろ!
全速力で走ってきたからか、はたまた帰宅部だったのが災いしたのかすぐに体力が切れて咄嗟に木陰に回り込む。
なるべく離したつもりだし、もうアイツも諦めただろ・・・。
「・・あれ?おかしいな~。どこいったんだろ」
ハァハァと荒い息をなるべく抑えながら息を潜めていると、すぐ近くで声がした。
諦めてねぇのかよ・・・!
声からして聞き覚えがない俺はどんな奴か見てやろうと、こっそり木陰から声のした方を覗き見た。
「あ!いたいた~!」
・・・のがまずかった。
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