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「つーことで、ライダー」
「はい、準備できています」
炎駆のリーゼンベルンと風迅のムクァリシアに繋がれた四輪の戦車が用意されていた。
風迅:風の如く迅速だから。ぉk?
「一番速いのって言ったけど、まあ軽量だから速いか」
「ちょっと待って――」
「話なら後だ。ほら皆も乗れ」
シラハネを積んでシキネ達にも乗るよう促す。
「アザカ、あんたねぇ……」
「小言は後に、終われば自由時間!」
「はわー、馬車には乗ったことあるけど、これは初めてー」
「……近代式戦車に見えるが、所々違う点が見受けられる。その他にも弱い部分に補強がされていて、かなり頑丈な造りになっていたり、二輪から四輪に変えサスペンションを付けた事で安定性を出している」
それぞれが感想(?)を言いながら戦車に乗る。
俺様は慣れてるが、シキネ達は初めてなので、クッション付きの椅子に座らせる。
「ライダー、『吟遊詩人の叫び《ファーレンダー・ゼンガー シュライエン》』発進」
「はい!」
名前は買った時に付いていたのを少し変えただけだ。たしか『吟遊詩人の嘆き《ファーレンダー・ゼンガー クラーゲン》』だった。
そんな事より、ライダー操る戦車は街道を駆ける。
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