400人が本棚に入れています
本棚に追加
「いま、ゴミ……党首様がギルド相談したところ、魔力量を計るだけの物を発見した、または作ったと耳に挟みました」
「へぇ。どのくらい?」
「なんでも、従来よりも遥かに計れるとか」
「具体的にはわからないと」
「すみません」
「べつに良いよ。最近俺様に付きっきりだからな、わからなくて当たり前だ」
ライダーの裾を引っ張り、屈ませると頭を撫でてやる。
これをすると無表情で顔を真っ赤にするんだが、嫌がる気配はない。だって、これ何回もしてっから。裾を引っ張るのが屈ませる合図なんやけ。
「いえ。ワタシが好きでやっている事です」
「知ってるよ。毎朝俺様の寝顔を見てから起こすんだからな」
「知っていたのですね」
「俺様に分からないことは星の数ほどあるがな」
「当たり前です。まだ六歳なんですから」
知ってる事も星の数ほどあるがね。
「じゃギルド行こっかライダー」
「アイリ様とリリン様、キリツ様はどうなさいます?」
「ハッサクでも付けてれば? 過保護なストーカーだし」
「そうですね。では参りましょう」
ライダーの愛馬(種族:炎駆)リーゼンベルンに乗ってギルドに向かう。
炎を纏い走るから炎駆、ぉk?
最初のコメントを投稿しよう!