第 1章  巫女 

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ようやく上半身を起こした竜尊がその姿をじっと見つめ答える。 竜 「忘れねぇよ・・腕にした時のそのたおやかな体の感触・・・償いなら体で返そう」 弥・無・魁 「 ! ・・・・」 藍が左手で釜鼬を放つが、腕の痛みと、左手と言う事もあったのか、竜尊には当た らず、すぐ脇の木を倒した。 竜 「おーー恐ぇぇ~」 それでも笑顔を崩さない竜尊を一瞥して 藍は一陣の風と共に、一瞬で消えてしま った。 魁 「消えたぜ ! ?」 弥 「その辺に隠れた訳じゃ無さそうだな・・・気さえ感じられねぇ・・・  。    しかし・・・竜尊、あの状態でよくあんな台詞が言えるな。色魔め」 無 「しかも・・・そのような無様な格好で言う台詞とは思えぬ・・・・   ・・・・・我はまだ足先が痺れておる」
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