第 1章  巫女 

16/41
前へ
/433ページ
次へ
雑鬼達は てんでバラバラに退散したが、4人の鬼達は初めに弥々斬がいた 崩月山の中の紅玉の丘と呼ばれる場所に集まっていた。 弥 「あいつ・・・きしなんとか・・・って 何を言っていたんだ?」 竜 「鬼子母神だ。 末裔とか言ってたな。俺達と同じ鬼だとよ」 魁 「鬼子母神ってどんな鬼だ?俺らのように五行を司るのか?」 魁童に尋ねられ、弥々斬も竜尊も 口一文字になる。異界の神(鬼?)など知る由 もない。 無 「何かの文献で呼んだ事がある。   子供を食らう神だとか・・・」 魁 「神なのに鬼で子供を食らうのか? 変な奴もいるもんだ」 弥 「流石 無月。元 人間だけあって 博学だな」 無 「我は 博学ではない・・・それに あやつがその文献どおりかは、推測に    しか 過ぎない」 魁 「どっちにしても、月讀の目に止まるのは時間の問題だろうよ、こっちに矛先    が 回らなきゃいいけどよ。 なぁ竜尊 なんで腕なんか折っちまったんだ?    睨まれちまったじゃねぇかよ。いつもの優男の振りはどうしたんだ?」
/433ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加