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竜 「あれは・・・こっちの者じゃない・・・俺達と同じ鬼と自ら言い切ったが、根本的
に、違っている。気付いたか弥々斬?」
弥 「俺らは負を食らうが・・・あいつは 負を放出していた・・・まるで自身が負の
塊りか、負の出口そのものの様な・・竜尊 あいつと一戦交えたのだろう?」
竜 「ああ・・・・」
竜尊は左の袖から見える傷口を見せた。
血はすでに止まってはいたが、その傷跡は 何か鋭利な物で切られた様な裂け
方をしていた。
弥 「釜鼬か・・・風使いと雷使いか・・・ますます解からねぇ・・・・」
竜 「俺達と同じ鬼・・・と 自ら告げた・・・初対面の俺達が鬼だと 知っていた?」
弥 「明日、月讀の屋敷近くまで行き、様子を伺ってみる事にする・・月讀が異界
から連れて来たと言う巫女と同一人物なのか・・・だが・・月讀があんな俺達
より邪気を放つ者を手元に置く筈も無えがな・・・何か手懸りが掴めるかも」
竜 「ああ・・あれだけの気だ・・・俺も今晩 ちょいと夢で捉えられるか試してみるさ」
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