第 1章  巫女 

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碧 「はい・・ありがとうございます。うっっ!!」   起き上がろうとして、右腕の激痛に苦悶の表情を浮かべる。 月 「ああ! まだ起き上がってはいけません、貴女は右腕を骨折しているので    すよ? 医師に固定をしてもらったばかりです、当分動かしてはいけません」 そこへたらいに水を並々汲んでよろけながら久遠が入ってきた。 碧が目覚めたのを見定め、慌ててたらいを床に置き、床を水しぶきで濡らして しまう。 久 「碧! 気付いたのじゃな? 」 月 「これ 久遠。水がこぼれましたよ、きちんと拭くのですよ」 久 「解かっておる! 碧、鬼と戦うのはまだ早いと月讀も言っておったろう?    じゃが 今日の事は わしにも責任が有る、買い物に付いて行ってやれん    かったからの・・・・」 月 「久遠・・・貴方は気にしていたのですね・・・」
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