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碧 「久遠・・・貴方のせいじゃない・・わ・・。私が買い物をさっさと済ませて帰ら
ないから・・悪かったのよ。
帰ろうとしたら・・・川の中に女の人がいて・・・近くにいた男性に助けを求め
たまでは・・・覚えているんですが・・・後は・・気付いたら久遠に助けられて
いました。」
月 「解かりました。詳しい話は落ち着いてからにしましょう、今晩はまだ熱が
上がりそうですから・・・貴女は 大変な虚弱体質なのですからね、まして
ここには 貴女の世界のように特効薬もありませんからね」
碧 「はい・・・」
月 「久遠、碧さんにこの薬を飲ませて差し上げなさい。私は他の薬を調合して
参りますから・・・」
久 「まかせておけ、それに先刻きちんと櫛で毛づくろいをして来たからの、碧
抜け毛は心配無用じゃぞ」
久遠の必死の形相に、僅かに微笑を返す碧だった。
自室に戻った月讀は、煎じ薬の棚の前でしばし立ち尽くし、考えに耽っていた。
゛碧さんはまだ五行の術も使いこなせない・・そんな身でよく骨折だけで・・・"
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