第 1章  巫女 

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そこには、事態を把握しきれていないと言った風に、きょとんとした瞳の少女が こちらを見ていた。 よく見ると、半身を起こしていた彼女の布団の横には、お茶碗が転がっており、 重湯が飛び散っていた。 碧 「ご・・・ごめんなさい・・・左手では 上手に食べられなくて・・・」 弥 「はぁ・・・?」 碧 「あら・・・熱い・・・」 弥 「!」 見ると まだ湯気の立っている重湯が彼女の膝元にも掛かっている。 薄い寝巻きのような物を着ているようだったが、通しているだろうと思われる。 弥 「馬鹿か!火傷してんじゃんか」 見渡すと部屋の隅に たらいと手拭いが置いてある。 弥々斬は思わずそれに手を延ばし、水に浸して絞り、彼女の膝の重湯を拭き取る。 ゛俺・・・何やってんだ・・・ "
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