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碧 「いえ・・・別に? 貴方の様な姿の殿方は私の國でも、時々見かけますので」
弥 「・・・そうなのか。 ところで・・・その腕はどうした」
普通に会話が成り立っている事に 内心動揺する弥々斬だったが、こうなったら
直に本人に問う事にしてみた。
碧 「昨日・・・鬼達の騒ぎに巻き込まれて・・・記憶が途切れているのですが・・
月讀さんと久遠の話では、あの時起きた大きな旋風に吹き飛ばされたの
で・・・は・・な ぃか と・・・」
会話の途中で急に彼女が左胸を押さえ、俯き、小さく震えだした。
弥 「おい・・・どうした!?」
碧 「・・・す・・・すみません・・・押入れに・・・白い箱がある・・・の・・取ってもらぇ・・」
立ち上がり、奥の押入れの戸を開けると、なにやら不思議な物が沢山詰め込ま
れていたが、一目でその白い箱は目星が付いた。
取り出して、彼女の方に向き直ると、彼女が布団に突っ伏していた。
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