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弥 「おぃっっ・・・」
慌てて抱き起こすと、その小さな体は熱く、血の気の無い顔色に小さな唇は、紫
色になりかけていた。
手に持った箱が落ち、畳の上に中身が散乱する。
なにか見たことも無い小さな瓶や箱に入った薬のようだったが、どれがどれだか
判らない。
抱き起こした彼女の瞳も虚ろで、弥々斬はどうしていいか判らず、無意識に彼女
の頬に右手を添えた。
( ・・・ドクン!・・・ドク・ドクン!・・・・)
弥 「 !?」
まるで彼女の頬に心臓があるような大きな鼓動が添えた手から伝わってきて
弥々斬は驚いた。
だか、それもすぐ、小さな鼓動に変わっていき、やがて聞こえなくなる。
彼女の顔に血の気が差し、唇の色も薄い珊瑚色に戻っていく。
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