54人が本棚に入れています
本棚に追加
紅玉の丘に戻ってきた弥々斬は、胡坐をかいている竜尊を見つけた。
弥 「どっちの根城かわからんな・・・」
弥々斬に気付いた竜尊は、左手を開いて見せた。
その手のひらは赤く染まっていた。
弥 「何だそりゃ・・・血・・・でもねぇな」
竜 「柘榴の実の汁さ。これがなかなか落ちなくてな。・・・面白い話を下町の女
達から聞きつけて来たぜ。弥々斬はどうだった?収穫は有ったか?」
弥々斬もどっかと座り込む。
弥 「また 下町の人間の女かよ・・・まったく、よくやるよ」
竜 「利用出来る者は 利用するのが俺の主義さ」
にやりと含み笑いをする竜尊。
弥 「で?」
最初のコメントを投稿しよう!