第 1章  巫女 

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紅玉の丘に戻ってきた弥々斬は、胡坐をかいている竜尊を見つけた。 弥 「どっちの根城かわからんな・・・」 弥々斬に気付いた竜尊は、左手を開いて見せた。 その手のひらは赤く染まっていた。 弥 「何だそりゃ・・・血・・・でもねぇな」 竜 「柘榴の実の汁さ。これがなかなか落ちなくてな。・・・面白い話を下町の女    達から聞きつけて来たぜ。弥々斬はどうだった?収穫は有ったか?」 弥々斬もどっかと座り込む。 弥 「また 下町の人間の女かよ・・・まったく、よくやるよ」 竜 「利用出来る者は 利用するのが俺の主義さ」 にやりと含み笑いをする竜尊。 弥 「で?」
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