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歩き出したところで少し離れた所から、声を掛けて来る者がいた。
「よう! 弥々斬(ねねぎり)、そろそろだと思って こいつ引きずってきたぜ」
「魁童(かいどう)・・・・無月(むげつ)・・」
弥々斬と呼ばれた男が声のする方に視線を向けると、まだ幼さが残る金髪
の少年が 青灰色の髪の一回り大きな青年の手を やや強引に引っ張って
きていた。
無 「弥々斬、魁童に言ってやってはくれまいか?我は足があるのだと・・」
弥 「無月(むげつ)・・・俺にはてめえの足が見えねぇよ。
どうせ「我は後から行く」なんてぬかして、てめぇの負の心だけで、
凌ごうなんて思ってやがるんだろ」
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